クリニカルラダー
定義
レベル
新人(1年目)
Ⅰ(2~3年目)
Ⅱ(4~7年目)
Ⅲ(8年目以上)
Ⅳ
臨
床
実
践
能
力
ニーズをとらえる力
助言を得てケアの受け手や状況(場)のニーズをとらえる
ケアの受け手や状況(場)のニーズを自らとらえる
ケアの受け手や状況(場)の特性を踏まえたニーズをとらえる
ケアの受け手や状況(場)を統合しニーズをとらえる
ケアの受け手や状況(場)の関連や意味を踏まえニーズをとらえる
ケアする力
助言を得ながら、安全な看護を実践する。
ケアの受け手や状況(場)に応じた看護を実践する
ケアの受け手や状況(場)の特性を踏まえた看護を実践する
様々な技術を選択・応用し看護を実践する
最新の試験を取り入れた創造的な看護を実践する
協働する力
関係者と状況共有ができる
看護の展開に必要な関係者を特定し、情報交換ができる
ケアの受け手やその関係者、多職種と連携できる
ケアの受け手を取り巻く多職種間の力を調整し連携ができる
ケアの受け手の複雑なニーズに対応できるように、多職種の力を引き出し連携に活かす
意思決定を支える力
ケアの受け手や周囲の人々の意向を知る
ケアの受け手や周囲の人々の意向を看護に活かすことができる
ケアの受け手や周囲の人々の意思決定に必要な情報提供や場の設定ができる
ケアの受け手や周囲の人々の意思決定に伴うゆらぎを共有でき、選択を尊重できる
複雑な意思決定プロセスにおいて、多職種も含めた調整的役割を担うことができる
専
門
的
・
法
律
的
な
実
践
能
力
アカウンタビリティ(責務に基づく実践)
自身の役割や能力の範囲を認識し、自立して行動・説明し実践への責任を持つ
状況に応じ自ら判断して行動・説明し実践への責任を持つとともに、責任を果たす行動における自身の課題に気づき他者に共有する
責任を果たすことについて同僚や組織における課題やリスクの解決に向け行動する
より複雑で関係者が多様な場面においても責任を果たし、組織や分野を越えて参画する
倫理的実践
倫理指針等と目の前の実践を紐づけて理解し、倫理的指針に基づき行動する
個別的な状況においても自身で判断し倫理的に行動するとともに、倫理的な問題が生じる可能性に気付き他者に共有する。
顕在的・潜在的な倫理的問題について問題を提起し、同僚に働きかけモデルを示す
より複雑かつ多重な顕在的・潜在的な倫理的問題について、解消のために組織や分野を超えて参画する
法的実践
法律に基づき取るべき行動・取ってはいけない行動を知り、法令を遵守し行動する
個別的な状況においても法令を遵守し行動するとともに、法令に違反する可能性がある行動に気づき他者に共有する
法令に違反するリスクがある同僚の行動や組織の状況に対して問題提起する
より複雑な状況においても法令を遵守し、法令に違反するリスのある行動や状況に対し組織や分野を超えて参画する
専
門
性
の
開
発
能
力
看護の専門性の強化と社会貢献
看護の専門職としての自覚と社会から求められている役割の認識に基づき行動する
保健・医療・福祉に関わる専門職としての自覚をもって行動し、組織の新人・学生のロールモデルとなる
保健・医療・福祉の制度や政策に広く視野をもって専門職組織(職能団体や学会等)の活動を通じた提言活動や看護学の発展に関わる
よ専門職組織(職能団体や学会等)に参画し、未来を見据えた制度・政策の改善・決定や、組織や看護・医療を超えた能力開発に関わる
看護実践の質の改善
科学的根拠に基づき行動し、自身の看護実践を定期的に見直し質向上を図る
エビデンスに基づき自身や組織の看護実践の質の評価と改善を行うとともに、組織の新人・学生の指導を行う
新たな知見や技術を取り入れ実践し、成果を可視化することでエビデンス構築に貢献するとともに、同僚の学習や能力開発を支援する
看護・医療を超え新たな知見や技術を活用し組織を超え未来を見据えた変革・創造を主導・発信するとともに、看護実践の質向上を支援する
生涯学習
自身の実践や能力の内省・評価や課題の整理を行い、適宜同僚等からのフィードバックも得ながら、学習を自ら計画的に行う
自身に必要な知識や経験等を判断し多職種と共に学び合うとともに、自身の今後のキャリアを描く
自身のキャリアの中長期的展望を描き、その展望に応じた多様な学びを継続し同僚のモデルとなる
自身のキャリアに応じた学び直しや学習棄却を必要に応じて行うとともに、組織や看護・医療を超えて人材の生涯学習を支援する
自身のウェルビーイングの向上
自身のウェルビーイングの維持を図る
心身の状況を判断してセルフケアを行い、自身のウェルビーイングを維持向上する
自身や周囲の状況の変化を予測しながら自身のウェルビーイングの維持向上を継続し、同僚のモデルとなる
自身のウェルビーイングの維持向上を継続するとともに、組織や看護・医療を超えて人材のウェルビーイングに創造的に関わる
リ
|
ダ
|
シ
ッ
プ
と
マ
ネ
ジ
メ
ン
ト
能
力
業務の委譲/移譲と管理監督
看護チーム内の多職種の法的権限や役割を知り、助言を得て、業務を委譲した業務の実施確認をする
看護チーム内の他職種の法的な「権限や役割を理解し、自立して業務を委譲し、委譲した業務の確認をする
イレギュラーな状況においても看護チーム内で適切な業務の委譲および実践確認をするとともに、他職種の法的権限や役割を理解し、必要時業務を移譲する
組織において、看護チーム内および他職種への業務の委譲・移譲や業務遂行のプロセスが安全かつ効率的に行われるよう、マニュアル等の見直しに参画する
業務の委譲・移譲や業務遂行のプロセスが安全かつ効率的に行われるよう、組織や職種を超えた調整による体制整備に主体的に参画する
安全な環境の整備
助言を得て、安全な環境整備に関わるルールに基づき行動する
安全な環境整備に関わるルールに基づき自立して行動する
事故や問題の発生時、人々や同僚の安全を確保し影響を最小限にする行動をとる
事故や問題の発生時にも主体的に行動し同僚を支援するとともに、潜在的なリスクに対する平常時からの危機管理体制整備に参画する
事故や問題の発生時・平常時の危機管理体制の整備や見直しに、組織や職種を超えて主体的に参画する
組織一員としての役割発揮
自身の業務を時間内・時間通りに行うとともに、組織(チーム等)の一員としての役割を理解する
組織や業務実施の標準的な計画に基づき、業務の優先順位の判断や効率的な時間管理を自立して行うとともに、組織(チーム等)の活動に参加し同僚と協力する
業務の実施の中で一時的にリーダーとしての役割を担い組織(チーム等)の目標達成のための業務の管理や改善を行う
組織の目標達成のための業務改善や同僚の支援を行う組織のリーダーとしての役割を担い、改善すべき点は同僚にフィードバックする
業務改善や人材育成のためにリーダーとしての役割を担い目標達成に参画するとともに、組織を超えた変革や人材育成に役割を発揮する